パラサイトクレンズの方法〜ホリスティックアプローチ〜

からだ

パラサイト(寄生虫)感染の一般的な兆候

私たちの身体は、時に見えない不要な客――すなわち寄生虫――の住処となります。これらの不要なパラサイトは、疲労、消化不良、栄養不良など、多くの健康問題を引き起こす可能性がありると言われています。パラサイトクレンズは、これらの寄生虫を自然に排除し、体内のバランスを回復する方法として提案されています。寄生虫とパラサイトクレンズで使用されるハーブについて詳しく解説していきます。

パラサイトクレンズとは?

寄生虫(パラサイト)は、他の生物(宿主)の体内や体表で生活し、そこから栄養を得て自分自身を維持する生物です。これらは通常、宿主にとって有害であり、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。寄生虫には、大きく分けて三つの主要なタイプがあります:

  1. 原虫(Protozoa):
    • 単細胞の微生物で、主に水や土壌に生息しています。
    • 体内に侵入すると、消化器系、生殖器系、血液系などで感染症を引き起こすことがあります。
    • 例:アメーバ症、ジアルジア症、マラリアなど。
  2. 蠕虫(Helminths):
    • 多細胞の寄生虫で、人間の体内に侵入し、腸や他の組織に定着します。
    • 体長が数ミリメートルから数メートルに及ぶものまで様々です。
    • 例:回虫、鉤虫、条虫、フィラリア症など。
  3. 外部寄生虫(Ectoparasites):
    • 宿主の体表に寄生し、血液や他の体液を吸収して生きる寄生虫です。
    • 例:ダニ、シラミ、ノミなどがあります。

寄生虫感染は、汚染された食品や水の摂取、不潔な手指の接触、感染した人や動物との接触、汚染された土壌や水域での活動などによって起こります。最近では、トコジラミの流行がありますが、これは外部寄生虫です。

感染経路と治療法

最も多いのは口から感染する経口感染です。生の魚介類や肉類、生野菜の摂取でも起こりますから避けることはなかなか難しいです。また、ペットに寄生している寄生虫から感染することもあります。

症状が重度で治療が必要な場合には、感染した寄生虫の種類に応じた抗寄生虫薬が用いられます。医療機関では働いている私でも、抗寄生虫薬は滅多にお目にかかりません。基本的には自然治癒するものと考えて良いでしょう。

なぜパラサイトクレンズをするのか?

普通の生活をしていると生の野菜やお刺身は摂取するので、知らずのうちに寄生虫は私たちの体の中にいることになります。

春になると寄生虫は増殖すると言われているため、春にこのパラサイトクレンズを行うことが一般的とされています。

ハーブを組み合わせたパラサイト・クレンズは、本来ガン治療の為に考案されたもので、ハルダ・R. クラーク医師が提唱したのだそうです。原著までは見れておりませんが、ハーブを組み合わせることで100種類以上の寄生虫を除去することができるようです。ピロリ菌の3剤併用除去療法みたいですね。

使用されるハーブ

パラサイトクレンズは、体内から寄生虫(上記では蠕虫)を排出しようとする方法です。これには通常、黒クルミ、クローブ、ワームウッド(ニガヨモギ)の3つの抗寄生虫特性を持つハーブの摂取します。これらのハーブは、寄生虫を駆除し、その排出を助けるとされています。チンキやカプセルなどの商品があり、iHerbでは手頃な値段で販売されていますよ。昨年はチンキを使ったのですが、今年はカプセルにしてみます。

  • 黒クルミ: 抗寄生虫効果があるとされています。
  • クローブ: 卵を殺す効果があるとされ、成虫との組み合わせで使用されることがあります。古来は魔除けとしての使われるハーブ。
  • ワームウッド(ヨモギ): 強力な抗寄生虫作用があるとされています。ヒポクラテスは黄疸治療に、大プリニウスは食欲増進や消化促進、寄生虫対策、靴に入れて疲労防止に、ディオスコリデスは防鼠や防蛾、酔い止めに推奨しているなど、古くから使われているハーブの1つです。私の大好きなヨモギについてはこちらの記事もご覧くださいね。

今回はこの3つのコンビネーションがされているカプセルを試してみることにしました。

中身の成分を見てみると、クルミの葉(Juglans nigra)、ニガヨモギ(Artemisia absinthium)、クローブ(Syzygium aromaticum)以外に以下の2つが含まれています。

・アマチャヅル(Quassia amara)

・オスシダ(Aspidium filix-mas)

あまり聞きなれないハーブなので調べてみました。どちらも古来から使用されている寄生虫を除去するハーブのようですね。

アマチャヅル(Quassia amara)

伝統的に食欲不振、消化不良、便秘、熱を治療するために使用されます。また、頭髪のシラミ駆除、マラリア、糖尿病、潰瘍の治癒などの潜在的な応用のための研究も行われています。

オスシダ(Aspidium filix-mas)

抗炎症作用があるとされ、古くから消化器系の寄生虫、特に条虫を駆除するために使われてきました。動物実験では、オスシダのエキスやその成分が寄生虫に対して有効であることが示されています。

チンキやカプセルなど様々な剤形がありますので、ライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。国内のものが安心という方はクシロ薬局のパラサイトクレンズを使用してください。

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1日1カプセルから始めて3日ほど経ちましたが、腸が活発に動きゆるくなって排便が促されている感じがします。体感はそこまで胃に負担がかかる感じはしませんが、初めは空腹時摂取が推奨されていますが、食後服用にして慣らしてみた方が良いかもしれません。

パラサイトクレンズの注意点

パラサイトクレンズを実施する前に、体を準備し、クレンズ中に摂取するハーブやサプリメントを準備したら、クレンズを始める前に普段の食事もケアしていきましょう。クレンズは、数日から数週間にわたって行うことが一般的です。この期間中、推奨されるハーブを定期的に摂取し、充分な水分を摂取し、健康的な食事を心がけることが重要です。

  1. 健康的な食生活: 免疫系をサポートし、体の自然なデトックス機能を強化するために、加工食品を避け、新鮮な果物、野菜、全粒穀物を中心としたバランスの取れた食生活を心がけます。グルテンフリー、シュガーフリーを心がけると良いでしょう。
  2. ハーブとサプリメント: 黒クルミ、クローブ、ワームウッドなど、抗寄生虫効果があるとされるハーブやサプリメントを利用します、使用前にその効果、副作用、適切な用量について専門家に相談してください。
  3. 充分な水分補給: デトックスプロセスをサポートし、体内の毒素を排出するために、十分な水分を摂取します。ハーブティーも併用すると良いでしょう。オリーブケアでもデトックスサポートハーブを販売しておりますのでこちらもご参考にされてくださいね。ご購入はこちら
  1. 適切な休息とストレス管理: 全体的な健康と免疫系の強化には、十分な睡眠とストレス管理が不可欠です。

デトックスをサポートするハーブ

デトックスを促すおすすめハーブをいくつかご紹介します。

クロロフィルの詰まったネトル・マルベリー

パラサイトクレンズの補助として、クロロフレッシュを使用する方も多いようですが、ハーブティーならマルベリーネトルがおすすめ。どちらも日本茶のような味がするので緑茶とブレンドすると飲みやすいですよ。ハーブティーが苦手な方は、こちらのサプリでも。ネトルは花粉症の時期にもおすすめのハーブです。詳しく学びたい方はYouTubeの動画をご覧くださいね。

ハーブで春を楽しむ基本の「き」〜花粉症対策とデトックスハーブ(ネトル・エキナセア・エルダーフラワー)〜

尿中排泄を促すクランベリー

クランベリーは膀胱炎に使用されるハーブ、膀胱炎は尿の逆流が感染の原因でもあるので尿で定期的に洗い流すことが大事。膀胱炎が繰り返し起こりやすい方は日頃からクランベリーをとっておくと良いと言われています。寄生虫を最後まで排出するためにパラサイトクレンズの時期は一緒にとっておくと良いでしょう。

その他のデトックスハーブ

デトックス中に使用すると良いハーブはこちらのブログに詳しく書いてあります。

この時期におすすめのハーブティーを美味しく飲みたい場合はAwaiの啓蟄と穀雨がおすすめ。どちらもデトックスを促すハーブのブレンドです。

【啓蟄ブレンド】季節のうつろいを五感であじわうハーブティー

【穀雨ブレンド】季節のうつろいを五感であじわうハーブティー

寄生虫クレンズ中にも飲める、デトックスシリーズも発売しました。

詳しくはこちら

まとめ

パラサイトクレンズは、体内の不要な寄生虫を排除し、健康を取り戻すための一つの方法です。しかし、安全かつ効果的に実施するためには、適切な知識と専門家の指導が必要です。クレンズを検討する際には、ハーブやサプリメントの使用上の注意をよく読み行うようにしましょう。体験記はまた別の記事でアップします。

実際の体験記はこちら

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この記事を書いた人

「あたま・こころ・からだを健やかにし、魂を輝かせる」をモットーに薬剤師の傍ら、ハーブティーの開発や個別カウンセリングを行う。アートやイメージからハーブのブレンドを作ることが得意。
ハワイのマナカードの講座やカウンセリングも行う。

実績・講演など
Comma lab Awai ハーブティー監修 (@Awai _Commlab)
自社ブランド Tsukiシリーズ 監修
企業様向け ハーブ専門家ライター

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